森薫と入江亜季に見放されて、青騎士はこんなゼロ年代オタク媚び漫画しかなくなったんですか
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こかむもは前作『クロシオカレント』でも”それっぽさ”のパッチワーク性を指摘されていたが、今作はもはや元ネタを特定できるレベルでそれが顕著になっていて、本当にこれが貴方のやりたかったことなんですか、と言いたくなる。
この漫画はポストアポカリプスではなくて、ゆっくりした終末がまさに進行しているさなかを描いた、いわばイントラ-アポカリプスなんだよね。そもそも日本のサブカルチャーにおけるアポカリプスって、オウムとかノストラダムスに象徴される20世紀末の終末思想の影響下にあったんだけど、東日本大震災とコロナを経て21世紀の我々は、世界って案外終わらないんだなってことを知ってしまった。まさに終わりつつある、でも楽には終わってくれない世界の行く末と、個々の人々が終焉や喪失とどう向き合うかを重ね合わせて描くこの作品には、そういう点で現代だからこそ出てきた想像力だなって思うし、単にポストアポカリプスとして片付けることのできない新しさと味わいがある。
日本とアメリカ、異性愛と同性愛、善と悪。境界線上に生きる人々の物語は、戦場と化した東京の瓦礫と、歴史の下に埋もれている。疎開先から帰ってきた村田頼子を待っていたのは、再会を約束したはずの級友が、米兵と結婚したという知らせだった。同じ空の下、定められた結婚に苦悩する須藤ハルは、母国に忠誠を誓い生きてきた米兵アーサー・ジロウ・ハシモトと出会う。語られなかった物語を語り、現在に呼び起こす意欲作。