戦争はその性質上「敵」と「味方」の区別を要求するもので、その為の判断基準となるのが国籍だったり、肌の色だったり、血統だったりする。戦争の為に意識づけられ、時には作り出される区別のための恣意的な境界線は、戦争の犠牲に伴う憎しみによって人々の心にも深く根づき、戦後にも残り続ける。その為、戦後の社会は、その境界線を撹乱する立場とされる「線上」の人々に、時には「お前はどちら側なんだ?」という選択を暴力的に迫り、時には「お前は向こう側の人間だ」という冷酷な突き放しを見せる。彼ら「線上」の人にとっては、戦争が終わった平和な日々は存在せず、常に「戦場」としての過酷な日常を生きることを強いられている。みたいなのがタイトルに込められた意味なんですかね。