「はじめましてご主人様。私、家政婦協会の紹介でまいりました、メイドロボットでございます。」時は近未来。静岡の寂れた港町に暮らす独居老人・吉岡のもとに、一体のメイドロボットがやってきた。30年ものの型落ちで、お世辞にも高性能とは言えない姿をからかうように、吉岡はロボットに「ポン子」と名付けた。首はしょっちゅう胴体から転げ落ち、腕を外せば高火力バーナーが現れる。包丁を持てば安全装置が起動して体が震えて料理もままならない。タイトル通りのポンコツぶりだ。だけど、不器用で、不完全で、それでも真っ直ぐに「人間の役に立ちたい」と言い続けるロボットに、僕たちはとてつもなく人間くささを覚えて愛おしくなっちゃうのだ。シンギュラリティ前夜の今こそ読んでおきたい、人間とロボットの付き合い方がここにある。