令和末期。嘗て日本と呼ばれた国家は、感染症の流行・度重なる大地震の発生・暴力大革命等により衰退の一途を辿り、ついには崩壊、大和・武凰・聖夷の三国が相争う三国時代へと突入するに至った。更に時は流れ大和歴56年、少し弁が立つ普通の司農官・三角青輝の人生は、その妻・小紀が内務卿・平殿器の不興を買って処刑されたことで一変する。復讐を決意した彼の取った手段は暴力ではなく、弁論。理屈で平殿器を説き伏せ、元凶となった税吏を処刑させる。これが彼の、奇才軍師としての第一歩だった。そして彼は、妻の生前の言葉に従い上阪、名将軍・龍門光英への仕官を妙案をもって果たす。乱れた世を正さんとする、頭かっちかちの屁理屈男による日本再統一譚。