骨董修復を営む女性・稲葉すずは自殺が日課の398歳不老不死。永遠の生から解放されようと、日々恋人の宇佐見咲朗に自殺を手伝わせるも死に損なう。咲朗は共に生きたいと懇願するが、すずは確実に死ぬ方法を模索する。絞殺も斬首もすぐさま蘇生、ならばと国際テロの犯人に名乗り出て判決、死刑。国家の力で爆砕し海に流される。しかし1年後蘇生してしまい、失意のうちに帰宅したすずに告げられたのは、咲朗の自殺であった。死の原因は自分にあると悩み苦しむすずの記憶は、二人の出会い、そして戦時中の広島へと遡っていく--紐解かれる400年の壮絶な人生。いつまでも続く、諸行無常の出会いと別れ。寂しくて死んでしまいたい二匹の兎の愛の物語。