なぜ亡き父の記憶が、主人公にフラッシュバックして蘇るのか。
答えはタイトルにある。そう、主人公の母は大蜘蛛ちゃんならぬ後家蜘蛛ちゃんなのだ。後家蜘蛛のメスは生殖後、番いのオスを食べてしまうことで有名だ。大蜘蛛ちゃんもきっと、抑えられぬ衝動のまま夫を殺してしまったのだろう。フラッシュバックされる記憶は、今際に見えた走馬灯なのだ。
では、なぜその走馬灯を主人公が見るかというと、やはり主人公も大蜘蛛ちゃんに殺されてしまうからだ。父が体験した大蜘蛛ちゃんとの青春を、主人公は走馬灯を通して追体験してゆき、彼もまた大蜘蛛ちゃんに恋してしまう。フラッシュバックが進むにつれて、二人の関係もただならぬものになり、ついには近親相姦に至る。走馬灯と現実の歩調が一致したとき、主人公は大蜘蛛ちゃんに殺されてしまう。今際に見える彼女の顔は、父が見たそれとぴったり重なるのだ。
いや~怖いっすね。俺の勝手な推測だけど。