遍路道を徒歩にて踏破するアルキヘンロ。このアルキヘンロに向かうは、鳴かず飛ばずの漫画家業に、断筆も視野に入れる萌え漫画家、そして職場の軋轢に耐えかねて退職した無職女性の二人。異なった境遇の下、一人で歩く遍路道。その道中は必ずしも楽しいだけではなく、一人の時間は自然と内省的な面に至り、無力感、焦燥感、自身の悩みに押しつぶされそうになることも。そんな彼らを道中の出会いが救う。道中の景色、様々な境遇のお遍路さん、お接待で親切にもてなしてくれる地元民、お遍路をよく思わぬ者、お接待を悪用する者など、清濁入り交じる出会いの中で彼らはどこに至るのか。フィクションを交えつつ真摯に自身とお遍路を描いた一作。