舞台は自宅。役者は長女と次男、そして友情出演の長男。演じる内容は、妙にマニアックな設定のごっこ遊び。例えば「密室に残された男女と猛毒ガス」「黒ゴマ女との運命の出会い」「耄碌した天才科学者と精巧なロボット」「人類に潜り込んだ火星人」等々……。飛び入り参加は当たり前、唐突なアドリブで二転三転。やたら達者でありながら、行き詰まればしばし静寂が生まれ、予想外の展開にふと素に戻る、そんな彼らのやりとりには確かに血が通っている。そして回を重ねるごとに浮かび上がる、兄弟の関係性。四季賞受賞作のプロトタイプ「乗る男」も収録した全9編の即興劇、只今開演。クセになる心地良さを、何度でも読み返してお楽しみください。