殺人の容疑で捕まった少女の取り調べの様子を淡々と描きながら、少女のえも言われぬ不気味さに圧倒される『無敵』。完璧だった少年少女と、完璧にはなれなかった少女の奇妙な三角関係を描いた『君はスター』。皆が呪われた世界で唯一呪われていない少女の戦いの物語、『不呪姫と檻の塔』。それぞれ全く違うジャンルで運命に導かれ、翻弄され、立ち向かう少女たちを描いた短編集。これぞヤマシタトモコの真骨頂だ!
『無敵』とその他って感じ。取調室で話を聞いてるだけで少女の反応も一見そこまで異常なわけじゃないのにすごく気味悪く感じてしまう。そして気味悪く感じること自体に気味悪くなる。すごい漫画やと思うよ。
あまりにヤマシタトモコと感性が合わないせいで、『無敵』の画面の奥からドヤ顔しか感じ取れなくて辛い。
話はベタだけど『不呪姫と檻の塔』が好き。まあ『無敵』が印象に残るのは分かるけどね。
わいは「きみはスター」も好きやで。射精我慢してるみたいな台詞回しとか。
「無敵」は、後味の悪い一発ネタにしか見えず評価したくない。続きがあれば読みたいが。
『無敵』は作者のドヤ顔と不気味さとの境界線上で危ういバランスを保って成立していて、でもその危ういバランスの上だからこそ成り立つ作品だなあと思った。
3作品の中では、印加されたショックという意味では、断然『無敵』が大きいなあと思った。不気味さを漫画で演出することの極北にいる漫画だと思う。
『無敵』の続きが読みたいとか言ってるのほんま大丈夫?
これで完成しきってるのに続きなんて描いたら台無しじゃんって意見だと思うけど、彼女は個性強いし彼女の過去も未来もまだまだ描けると思った。読み切りからの人気で連載とかあるし、全然ありでしょ。
勘弁してくれ
一応突っ込んどくけど、
『無敵』は少女についての情報は主観的な少女の語りと外観しかわからなくて、正体が全くわからない他者だからこそ成り立つ物語だ。特に、ラストのシーンはそういう前提がないと成り立たない。
少女の出自や未来を提示したら正体が明らかになっていって、この作品の前提条件が完全に崩れるでしょう。ホンマに勘弁してくれ。
ちりちりとなんでも焦がしていきそうな彼女の瞳に惹かれても、その神秘性を奪ってはいけない。
やっぱり「無敵」が印象として強かった。
質問と「いいえ」の問答の後ろで描かれる、女の子が人を殺していく描写が表現として好きだ。
刑事の想像なのか女の子主観で見ている描写かはわからないが、限りなく事実だと刑事が言わなくてもわかる。わかり始めたときゾッとする。
ラストや無敵という言い回しは好きじゃない。でも途中までのキャラクターの心情と事実の表現がうまかったのでちょっと高めに入れてしまった。
「無敵」は完成されているが、後味の悪い作品が好きじゃないなどという個人的嗜好のもとでの意見なので、あまり気にしないで欲しい。どうして、僕がこういうことを思ったのかというとにもう少しだけ言及しておくが、聲の形を思い出したのである。僕は聲の形の読み切りだけを読んでも後味が悪いと思っただけで、あまり好きになるということはなかったと思う。しかし、連載化されることによって、キャラへの愛などが深まり僕はより好きになることが出来たように思う。僕は最初に一発ネタと言ったが、この作品における無敵という女性は、佐世保で殺した事件が最初に報じられた時のように驚きはするが、どこか遠い感じがするのである。
殺人の容疑で捕まった少女の取り調べの様子を淡々と描きながら、少女のえも言われぬ不気味さに圧倒される『無敵』。完璧だった少年少女と、完璧にはなれなかった少女の奇妙な三角関係を描いた『君はスター』。皆が呪われた世界で唯一呪われていない少女の戦いの物語、『不呪姫と檻の塔』。それぞれ全く違うジャンルで運命に導かれ、翻弄され、立ち向かう少女たちを描いた短編集。これぞヤマシタトモコの真骨頂だ!