世界の七不思議とよく言うが、もちろん世界に不思議は七つだけじゃない。無数にある中から重大なもの七つが挙げられているだけだ。じゃあ八番目があったっていいじゃないか。末広がりやし。現代にだって神も仏もいれば魔王もいるし、タヌキは変化して町に忍び込んでいる。そんな七不思議に入りそびれた八番目の不思議を集めてみたが、世知辛い世の中のせいかどうにも間が向けている。彼らにだって生活もあれば悩みもある。人間を振り回したり振り回されてみたり。現実の世界から一歩不思議に近づいて、現実と変わらぬ愚痴を聞く。そんな救いがあったっていい、短編集。