画太郎の表現手法は「世にも奇妙な~」でほぼ極まった感があり、近年はストーリーを語る部分にシフトしていた。しかし、2作の打ち切りを鑑みるに、その方向性は成功したとは言い難い状況にあった。そんな中、出てきたのが「罪と罰」である。今作はストーリーテリングの流れに乗りつつも、巻末解説と有名原作という二つの要因によるメタ視点の強引な導入がなされている。これこそが今作の良さだと私は考える。従来為されてきた画太郎作品に対する過度な深読みを作品内に内包するという野心的な試みは衒学的な笑いを産んでいる。また、読者はメタ視点に位置することで、単純にコピペ芸を楽しむことが可能となっている。この作品は画太郎作品における新たなマイルストーンとなるのではないか、そのように私は考えている。