おうふわふわ早う貸してくれや
おうふわふわ早う貸してくれや
フーワーユー?(難聴)
画面に満ちる異常な切実さ。問題が表に出たとき状況は既にどうしようもなく、後は延々感情の敗残処理をさせられるだけ。それでもぐいぐい読まされるのは、何を物語るかよりどう物語るかに注力しているからか。
とりあえず一回通読した後に、巻末の解説と照らし合わせることで自分の漫画読みレベルを計測できる点もGoodダゾ!
2011年の『爆弾にリボン』と照らし合わせて読むと、持ち味である表情豊かな絵は生きたまま、明示的にストーリーを書いていて心地よい。それからやっぱり、『爆弾にリボン』『Sunny Sunny Ann!』と、やっぱり女はどう生きるのか、という大きなテーマをストイックに描く姿勢が一貫している。山本美希の引き出しはやっぱり深い。今後の作品も楽しみ。
あと、8話目、ツミとリサが警察から逃げて走る場面に強いカタルシスを感じた。
一日単位で時間が進行していくことで、「今は夫失踪から日は浅くもしかしたらまだ回復できるんじゃないか」というにじるような気持ちで読んでいたが、やはり事態は手遅れで、ありえない希望にしがみついていた分だけ心の崩壊はより残酷なものになってしまう。