あそびあそばせ

りとるけいおすの方が面白くない？

う〜ん...好みという気もするけど、りとる・けいおすの方がシンプルであざやかだった。対象年齢がぐっと上がって、女が女の話しとる。くさい。画面の密度も上昇。やはりマジキチ。絵が最高。ただ、わざわざ「遊び人研究会」とか設定する必要なかったと思う。

涼川りん美大出てそう

対象年齢が上がったというよりは舞台設定が上の世代になったことによる質変化だよね。『りとる・けいおす』では少女や少年が動き回ることで起きる「けいおす」な状況に上の年代である僕らは笑っていればよかったんだけど、こっちでは「リア充」なんていう単語が出てきていることが示している通り、中高生的なネタが頻出したせいで作品に『りとる・けいおす』にはなかった異物が投下されている。それに対して拒否反応を示す人はいると思う。あと絵もディフォルメ化されている部分が減ったし。

3人の役割分担が前作と較べ確立されており、それを逆手にとって不意に立ち位置を交換させてみせることで、キャラクターが衝突する困惑をより深刻に面白く描き出す。失禁した者勝ちのようなゴリ押しの面があった『りとる・けいおす』よりも、3人の中でくるくると各自の立ち位置への理解が循環し、関係性に余韻を残すようなギャグが模索される。

野中の波動を感じる。まだ前作『りとる・けいおす』のほうが面白いが、今後に期待。

なるほど～。

校舎の空き教室に貼られた「遊び人研究会」の張り紙。そこでは、華子、オリヴィア、香純のバカ娘3人による放課後活動もとい乱闘的掛け合いが繰り広げられている。これはギャグマンガであるが、突如として豹変するキャラ造形は他の作品と一線を画しており、異様な空気感を醸し出す。入れ替わり立ち代わり「あそびあそばせ」る3人の関係は私たち読者のツボをそのたびに突いてくる。『りとる・けいおす』に続く涼川りん先生のギャグを、ぜひ一度ご賞味あれ。

キャラへの影の付け方による立体←→平面の往来は前作以上に加速しており、緊張と緩和に殴られ続けられた脳が受けるダメージは半端ないが、対して状況がしょうもないので笑いを誘う。