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夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない のシリーズ情報 ウレピー!

夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

著者

["宮崎夏次系"]

掲載誌

雑誌名 雑誌掲載情報 出版社
月刊 モーニング two 講談社

細部

16 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 16:55:31 2575

短いコピーで推さねばならない編集の気持ちは察するが、キャッチーな台詞を前面に押し出し、安易な形容を用いるのは避けるべきだ。作者が浮かび上がらせる感情の輪郭を、「さみしさ」「切なさ」と陳腐な鋳型に嵌めたくない。言語化しにくい心の片隅を、こんなにくっきり手渡してくれる。母との邂逅に、裸の隣人に、父の異変に、友人との記憶に、アニメキャラの葬式に、続く暮らしに、兄との距離に、彼女の嘘に、日常への反抗に。こんなにも心が動かされる。切り取る一瞬に息を呑み永遠を感じる。きみのことはこんなに好きなのに、どうしてこんなに胸がくるしい。 宮崎夏次系短篇集3作目。『変身のニュース』、『僕は問題ありません』とともに、是非。

ランキング情報

2014年漫トロ個人ランキング 8 位 点 黒鷺
2014年漫トロ個人ランキング 9 位 点 黒部
2014年漫トロ個人ランキング 14 位 点 じあん
2014年漫トロ個人ランキング 15 位 点 りんご
2014年漫トロ個人ランキング 15 位 点 おでん
2014年漫トロ個人ランキング 16 位 点 抹茶
2014年漫トロ個人ランキング 23 位 点 ユーカリ
2014年漫トロ個人ランキング 24 位 点 ふわふわ
2014年漫トロ個人ランキング 28 位 点 るき
全部読む 最新50
1 : 名前: ななせ 2014/11/02 (Sunday) 02:33:43 2003

みんな夏次系先生好きねえ。

2 : 名前: 黒鷺 2014/11/04 (Tuesday) 12:21:19 2070

これだけ胸がつまる一瞬を、毎年提供してくれる漫画家は、他にはいませんよ。

3 : 名前: りんご 2014/11/06 (Thursday) 18:58:57 2224

設定は珍妙なのに、そこに出てくる感情はありふれていて、実世界との地続きを感じ安心する。

4 : 名前: じあん 2014/11/06 (Thursday) 20:22:35 2229

夏次系先生の漫画のなかではすごく分かりやすくて丁度良かった。年々分かりやすくなってる気がする。

5 : 名前: 黒鷺 2014/11/07 (Friday) 00:25:15 2239

分かり易いけど、安易では無いと思うねん。前作「僕は問題ありません」は、各ドラマの構造、葛藤と超克が陳腐さを帯びてたんだけど、今回は起承転結の縛りからやや解放されて、ドラマよりシチュエーションを描写しきることで、普遍的な感情を炙り出そうと試み、成功してる。浮かび上がった感情の処理は読者に委ねられる。それは見開きの効果の違いにも顕著。

6 : 名前: るき 2014/11/07 (Friday) 02:55:46 2255

現代の核家族の問題の核心を、この絵柄に象徴されるようなふわりとした空気感であらわすのがすごいと思う。

7 : 名前: ホリィ・セン 2014/11/07 (Friday) 14:27:15 2353

Twitterのサブカルマンたちからよく宮崎夏次系の名前を聞くようになった

8 : 名前: ダリ 2014/11/07 (Friday) 16:26:57 2417

長編はよ

9 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 14:55:44 2523

短いコピーで推さねばならない編集の気持ちは察するが、キャッチーな台詞を前面に押し出し、安易な形容を用いるのは避けるべきだ。作者が浮かび上がらせる感情の輪郭を、「さみしさ」「切なさ」と陳腐な鋳型に嵌めたくない。言語化しにくい心の片隅を、こんなにくっきり手渡してくれる。母との邂逅に、裸の隣人に、父の異変に、友人との記憶に、アニメキャラの葬式に、続く暮らしに、兄との距離に、彼女の嘘に、日常への反抗に。こんなにも心が動かされる。切り取る一瞬に息を呑み永遠を感じる。きみのことはこんなに好きなのに、どうしてこんなに胸がくるしい。
宮崎夏次系短篇集3作目。第1作『変身のニュース』とともに、是非。

10 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 14:56:15 2524

改行無くていいや

11 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 14:59:33 2525

読み直すと、9編中5篇が家族、2篇が夫婦を扱ってて少し驚く。そして全体に通底するテーマに思いを馳せると、「愛」なんだなと気づく。相手に対する愛を、互いに通じ合えるかたちで表現できない、チューブを詰まらせる違和感をうまく解消できないまま時を過ごしてしまった人々の、発露。愛ですよ、愛。

12 : 名前: ふわふわ 2014/11/08 (Saturday) 16:43:18 2565

変身のニュース、僕は問題ありません、夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れないと並べたときに僕は問題ありませんの存在が少し霞むのは事実だけど、変身のニュースと2作に絞っちゃうのはちょっともったいないんじゃないかな。

13 : 名前: ふわふわ 2014/11/08 (Saturday) 16:47:20 2568

いや、別に霞まないわ。三者三様に面白さがあると思う。
その両端に『変身のニュース』と『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』の2作があり、中間に『僕は問題ありません』があるだけで、陳腐だというのはちょっと言い過ぎなんじゃない?あんまりここで深く突っ込むべきではないけど。

14 : 名前: ふわふわ 2014/11/08 (Saturday) 16:52:20 2572

シーンを中心に話が構成されているのは一貫して同じだし、話の単位がストーリー・ドラマ・シチュエーションとそれぞれ違うだけで、それぞれにそれぞれの良さがあると思うんだがね。

15 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 16:54:53 2574

そうかもね。粗筋に足しとこ。

16 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 16:55:31 2575

短いコピーで推さねばならない編集の気持ちは察するが、キャッチーな台詞を前面に押し出し、安易な形容を用いるのは避けるべきだ。作者が浮かび上がらせる感情の輪郭を、「さみしさ」「切なさ」と陳腐な鋳型に嵌めたくない。言語化しにくい心の片隅を、こんなにくっきり手渡してくれる。母との邂逅に、裸の隣人に、父の異変に、友人との記憶に、アニメキャラの葬式に、続く暮らしに、兄との距離に、彼女の嘘に、日常への反抗に。こんなにも心が動かされる。切り取る一瞬に息を呑み永遠を感じる。きみのことはこんなに好きなのに、どうしてこんなに胸がくるしい。 宮崎夏次系短篇集3作目。『変身のニュース』、『僕は問題ありません』とともに、是非。

17 : 名前: 黒鷺 2014/11/08 (Saturday) 16:56:58 2576

でもやっぱあんまり僕は問題ありませんは好きじゃないんだよね。嫌いじゃないけど。

18 : 名前: ふわふわ 2014/11/08 (Saturday) 16:58:56 2577

愛って言葉も結構安易な形容な気がするけれど。お父さんが犬になってしまった話とか、願かけるように手を振る話とかは愛って言葉にはめるのはダメでしょう。

そういう意味では、夏次系の漫画は多少の陳腐な形容を飛び越えていて、多少の陳腐な形容では霞まない魅力があると思うよ。

19 : 名前: ふわふわ 2014/11/08 (Saturday) 16:59:50 2578

別にあらすじを批判したいつもりはないんだけど、ちょっと引っかかるんだよなあ

20 : 名前: ふわふわ 2014/11/08 (Saturday) 17:02:10 2579

なんだろな、こういう言葉で形容すると上手くいかないようなあれこれを飛び越えて言葉に縛られない表現してくれているのが夏次系の漫画の魅力なんじゃないでしょうか。

だからこそ、夏次系の表現を言葉で縛りたくないっていう感情が湧いてくるのもすごく分かるんだけれども。

21 : 名前: 黒部 2014/11/08 (Saturday) 19:44:36 2603

客観視すれば取り留めのない話ばかり。本人達にすれば大きな話なんだろう。
設定だけななら同調出来ないのに、表現や絵によってさせられる。本人達の感情をダイレクトに伝えてくれる。この感覚がずっと続くかはわからないが、続く限り追いかけて読みたいなと思う。

22 : 名前: 抹茶 2014/11/09 (Sunday) 00:56:42 2629

寂しいときに寄り添ってくれるような優しい絵が好き。

23 : 名前: 黒鷺 2014/11/09 (Sunday) 01:31:34 2635

続く暮らしに対する祈るような儀式が無邪気に無視されてしまったが、言い出せず、わだかまりを処理することもできず、衝動的な自傷に走った夫。その行動の意味を汲み取れずとも、日常を壊したくないと、欺瞞的であれいつもと同じように手を振る妻。愛やん!思ったねんけど、確かに安易な形容やったな。

24 : 名前: ユーカリ 2014/11/09 (Sunday) 08:21:16 2716

やさしいまんがだ。でもやさしさのまえにまず突き放す厳しさがある。迎え入れてくれる安心。おかあさんみたいだ。

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