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血の轍 のシリーズ情報 ウレピー!

血の轍

血の轍

著者

["押見修造"]

掲載誌

雑誌名 雑誌掲載情報 出版社
スペリオール 小学館

細部

15 : 名前: @realDonaldTrump 2017/11/03 (Friday) 03:22:12 4742

夢を見た。まだ幼い僕は母に手を引かれ、日の当たる小径を歩いていた。道端に猫が横たわっているのを見つけて、僕と母は近寄ってみる。猫の体は冷たかった。「しんじゃってるんさ。このこ…」と呟く母に、僕は「どうして?」と尋ねる。すると母は、おそろしく優しい微笑を僕に返した…… 三歳のころの朧気な記憶。あの体験から十年が過ぎた。あの冷たい死の感触を、再び確かめる日が来ようとは。親戚と一緒の山登り。勝ち気で少し意地悪な従兄弟のしげちゃんを、母は崖から突き落とした。無邪気に「どうして?」と尋ねられるはずもなく、僕はその場に立ち尽くす。そして、やはり母は、あの不気味なまでに優しい微笑を浮かべるのだった。
何だ、これは!悪寒すら覚える緊張と、甘美な毒のような母の愛。あまりに妖しさに俺はちびっちゃったよ。

ランキング情報

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2017年漫トロ個人クソランキング 3 位 点 ピラタス
2017年漫トロ個人クソランキング 5 位 点 ホリィ・セン
2017年漫トロ個人ランキング 4 位 点 @realDonaldTrump
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1 : 名前: @realDonaldTrump 2017/10/29 (Sunday) 10:49:29 4284

座談会聞いたけど、毒親って言葉に振り回されすぎじゃない?分かりやすい単語だからって、編集が安易に付けた売り文句に飛びついちゃアカンで。

2 : 名前: @realDonaldTrump 2017/10/29 (Sunday) 18:15:50 4311

コミックスの最後にはアルバムを模して、幼少期の写真が何枚か描かれているページがある。写真だけでも少し不気味だが、ページの端が汚れたように着色されているのが、なんともおどろおどろしい。きっと母親は、手垢が色濃く擦り込まれるほどに、このアルバムを開いていたのだろう。

3 : 名前: kurabo(仮) 2017/10/29 (Sunday) 18:23:47 4313

「次巻、母親はなぜいとこを突き落としたのか?!」って予告を読んで「あほか、わかりきっとるやろ」って思ったけどやっぱり分かんなくなってきた

4 : 名前: ふゆ 2017/10/30 (Monday) 02:03:56 4335

友人との付き合いや恋愛関係を束縛されても、「お前のかーちゃん、カホゴやな」って言われたら否定する誠一。他人の目からは少し異常に見える母親でも、息子からしたらたった一人の大事な女性なんやな。
マイホームヒーローも娘のために父親が人を殺すわけだが、親は性別の異なる子供を可愛がりがちな気がする。どっちも一人っ子だったけどね。

5 : 名前: レニ 2017/10/30 (Monday) 11:48:30 4371

単行本1巻の「究極の毒親」というのに惹かれて買ったので、「惡の華」みたいな尖ったのを期待してしまい、肩透かしを食らった。座談会でも言われていたけど、あれは帯詐欺だと思う。登場人物の表情からこの家族が孕む不気味な危うさは読み取れていたので、帯に引きずられた先入観なく読めていたらもっと高い順位に来たのになあ。

6 : 名前: ファービー 2017/10/30 (Monday) 15:47:57 4421

先入観は関係してるかもね。僕はこの漫画、満喫でふと手にとって読んだけど「?、?、?、ファッ!?」って感じだったし。理由なき過度の愛って他人同士だと愛する側がただの異常者になってしまうけど、親子という関係だとそうとも言い切れないし、そんな愛の形がこの作品のテーマなのでは?

7 : 名前: kurabo(仮) 2017/10/31 (Tuesday) 00:17:35 4432

あの帯そんなにだめ?なにがだめなの?

8 : 名前: 黒鷺 2017/10/31 (Tuesday) 06:59:12 4479

押見修造のキャリアと画力あってこそ成立する作品だろうし、ここから二段三段と加速していくのではなかろうか。

9 : 名前: @realDonaldTrump 2017/10/31 (Tuesday) 16:36:13 4519

毒親ってのは他所の家を突き放して非難する言葉やからな。当事者の子供が使う場合もあるけど、気狂いとして突き離すようなニュアンスを伴う。『血の轍』の母には確かに狂気があるけど、主人公はそれを拒絶していない。「カホゴ」と笑われればムッと来るし、殺人を目撃しても恐る恐る話しかける。この母子の関係を「毒親」なんて不明確な流行語で片付けるのは安易だし、読者を混乱させてしまう。『悪の華』1巻表紙の「クソムシが」みたいな、分かりやすい過激さを期待させたかったのかもしれないけど余りにも乱暴。

10 : 名前: りんご 2017/10/31 (Tuesday) 18:42:23 4525

「カホゴ」の話すると作者はキーワードになるようなフレーズを作中でカタカナにすることで、読者に印象付けようとしているほかに元々の意味から浮かせようとしているのかなって。主人公の少年にとっては「カホゴ」は適切な批判ではなく、ただの悪口なんだよね。カホゴというのがどういうものなのか、おそらくちゃんとはわかってないし。そういったところからも、作者の上手さが感じられるなと。

11 : 名前: りるっと 2017/11/01 (Wednesday) 08:08:33 4563

息子の同級生と比べても引けを取らないほど、少女のように美しい母親。描き込みのある絵柄もあいまって、恐ろしさが引き立てられる。

12 : 名前: QP 2017/11/02 (Thursday) 00:50:39 4646

1巻の表紙がアルバムの表紙(に近いページの写真)なのでは。そうなると手垢が擦り込まれるほどこの作品を読めば母親と同じ段階まで行けそう。

13 : 名前: ばいたると 2017/11/02 (Thursday) 09:20:38 4676

いつ何をやらかすのかハラハラさせるような不気味さを前面に押し出してきて、1巻の最後でついにやらかすの、ホンマに最高だった。個人的には帯は効果的に働いてくれた。今後とも同じテンポを期待してる。

14 : 名前: ピラタス 2017/11/03 (Friday) 02:11:59 4726

座談会で「崖から落とすのはやりすぎでは?」みたいな発言があったけど、この世から消すという表現で崖から落とす演出は最高だと思う。血とか見たくないし

15 : 名前: @realDonaldTrump 2017/11/03 (Friday) 03:22:12 4742

夢を見た。まだ幼い僕は母に手を引かれ、日の当たる小径を歩いていた。道端に猫が横たわっているのを見つけて、僕と母は近寄ってみる。猫の体は冷たかった。「しんじゃってるんさ。このこ…」と呟く母に、僕は「どうして?」と尋ねる。すると母は、おそろしく優しい微笑を僕に返した…… 三歳のころの朧気な記憶。あの体験から十年が過ぎた。あの冷たい死の感触を、再び確かめる日が来ようとは。親戚と一緒の山登り。勝ち気で少し意地悪な従兄弟のしげちゃんを、母は崖から突き落とした。無邪気に「どうして?」と尋ねられるはずもなく、僕はその場に立ち尽くす。そして、やはり母は、あの不気味なまでに優しい微笑を浮かべるのだった。
何だ、これは!悪寒すら覚える緊張と、甘美な毒のような母の愛。あまりに妖しさに俺はちびっちゃったよ。

16 : 名前: ハヤブサ 2017/11/03 (Friday) 09:27:34 4815

吹石さん可愛い

17 : 名前: 2017/11/03 (Friday) 14:38:03 4827

お母さん、綺麗すぎる。もっと生活疲れしてないと......妖怪なのかな? その不死身っぽい不気味さが、息子を放すまいとする姿勢(多かれ好かなかれどの家庭にもある)をより恐ろしく読者に感じさせるんだね。

18 : 名前: りんご 2017/11/03 (Friday) 20:10:19 4840

崖からイトコを突き落としたあと息子のほうを振り返りながら狼狽するシーンがあるけど、トーンとか使ってないのに血の気が引いていってる様子が唇の描き方からわかるんだよな。も~表現力すごくない?

19 : 名前: ホリィ・セン 2017/11/05 (Sunday) 12:42:34 4943

方言と無表情顔芸で若杉公徳を思い出してしまって集中できなかった

20 : 名前: 黒部 2017/11/06 (Monday) 10:34:47 4991

『「子供を殺してください」という親たち』と合わせて読んだ。
子供が好きな親とそれを受け入れる子供という組み合わせが新鮮。母親の歪んだ愛をどこまで受け入れられるか楽しみ。
今は出てくる女の子がその装置でしかなくて、それでもいいけど、『娘味』みたいに反抗してくれても楽しいな。

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