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不滅のあなたへ のシリーズ情報 ウレピー!

不滅のあなたへ

不滅のあなたへ

著者

["大今良時"]

掲載誌

雑誌名 雑誌掲載情報 出版社
週刊少年マガジン 講談社

細部

10 : 名前: 1353 2017/11/03 (Friday) 04:13:24 4763

『聲の形』の大今義時の書く新作は、何者かによって世界に実験的に投げ込まれた触れたものを記憶・変身する能力を持つ球体がレッシオオカミのフシになるという、日常の細やかな一面を描いた前作と違ってある種『火の鳥』に通ずる壮大な世界観を掲げている。だが大今義時が繊細な感情表現を捨てたわけではない。極地の集落で帰って来得ない仲間の帰還を信じ気丈にふるまうジョアン、大人になりたがったが村の儀式で生贄に選ばれたマーチ、自己犠牲を払って救った意中の人に本心を気づいてもらえないグーグーといった人物との遭遇・死別が各エピソードで繊細な心情描写を行って描かれる。彼らの死を経てフシは野性を捨て人間味を帯びた一人の青年に成長し、創造されたものとしての自分の役割を自覚し悩むのだ。

ランキング情報

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2017年漫トロ個人クソランキング 5 位 点
2017年漫トロ個人ランキング 3 位 点 kurabo(仮)
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1 : 名前: レニ 2017/10/30 (Monday) 12:05:26 4374

座談会でも言われていたように一話はホントよくわからなかったし、作者がどこを目指しているのかもよくわからない。ただ、フシが一つのストーリーで成長し、新たな能力を得て次のストーリーへ向かうのが、RPGのようなワクワク感があって楽しい。

2 : 名前: kurabo(仮) 2017/10/31 (Tuesday) 01:03:17 4436

セリフ、表情の間接的な感情表現、絶妙なテンポとマーチ編は好きだったが好きじゃない人もいるらしい。
主人公は短編を連続させるための装置に思え(色々と纏めていくんだろうけど)、あまり興味が無い、などと僕は言ったが苦労の果てなんとかオニグマに変身できるようになり、暴れるシーンは爽快感があった

3 : 名前: kurabo(仮) 2017/10/31 (Tuesday) 01:07:13 4437

主人公が絡むアクションシーンより他のシーンの方が面白いから興味が湧かない、というのはある

4 : 名前: 黒鷺 2017/10/31 (Tuesday) 06:02:34 4455

大今良時の魅力は儚い線による魅力的なキャラ群と、よく練られた構成、画面の情報量だったと思うのだが、世界観が広い分展開が先行して情報も放埒で、キャラの掘り下げも進まないまま退場していくし、バトル描写も絵が白くて迫力に欠ける。なまじこれが売れて大今先生が誤った道に進むのかと思うと気が気でならない。

5 : 名前: 黒鷺 2017/10/31 (Tuesday) 06:03:16 4456

あと、かつてよりのシュールなギャグセンスが空滑りしてる感も……。

6 : 名前: まるた 2017/10/31 (Tuesday) 11:13:39 4488

そうなんだよね。大今良時のギャグはとてもシュール。フシが料理する場面とか、効果音の使い方が迫真で笑ってしまう。

7 : 名前: @realDonaldTrump 2017/10/31 (Tuesday) 11:51:37 4498

グーグー編でアヘッてて2巻までの内容を忘れてた。『火の鳥』みたいな壮大な話に挑戦してるだけで好印象持っちゃう。

8 : 名前: @realDonaldTrump 2017/10/31 (Tuesday) 22:57:12 4537

座談会文字起こし読んだけど、はやぶさ、ホリィがいいこと言ってる。大今良時のホ―リズム的世界観が、作品に上手く落とし込まれているし関心を引く。
で、この「世界観」が舞台設定と同義に扱われているのは訂正要すると思う(難しい用語なので、正直上の「ホ―リズム的~」も適切である自信がない)。晒すようで申し訳ない(本人の許可は取った)けど、たとえば、座談会での「世界観のテーマ持て余してない?」っていう発言。
作品のテーマが壮大すぎる、あるいはフシの設定を持て余しているを混ぜた感じだろうか。校正でうまく直そう。
この作品以外のコメントでも聞いた気がするから、適宜修正してくれ~

9 : 名前: きゃべる 2017/11/01 (Wednesday) 16:02:25 4638

人外が人と馴染むまでに人が3人くらい死ぬの、趣が深い。良い人外摂取漫画。

10 : 名前: 1353 2017/11/03 (Friday) 04:13:24 4763

『聲の形』の大今義時の書く新作は、何者かによって世界に実験的に投げ込まれた触れたものを記憶・変身する能力を持つ球体がレッシオオカミのフシになるという、日常の細やかな一面を描いた前作と違ってある種『火の鳥』に通ずる壮大な世界観を掲げている。だが大今義時が繊細な感情表現を捨てたわけではない。極地の集落で帰って来得ない仲間の帰還を信じ気丈にふるまうジョアン、大人になりたがったが村の儀式で生贄に選ばれたマーチ、自己犠牲を払って救った意中の人に本心を気づいてもらえないグーグーといった人物との遭遇・死別が各エピソードで繊細な心情描写を行って描かれる。彼らの死を経てフシは野性を捨て人間味を帯びた一人の青年に成長し、創造されたものとしての自分の役割を自覚し悩むのだ。

11 : 名前: @realDonaldTrump 2017/11/03 (Friday) 14:02:06 4824

フランケンシュタインかもしれへんな

12 : 名前: びたみん 2017/11/03 (Friday) 17:25:06 4837

作者のテーマがどこにあるのかがもっと明確に分かれば、登場人物が持つメッセージ性や役割に気付けるのかもしれないと思った。必滅のぼくらは、こうした生と死を扱う物語に何らかの「必然性」を求めてしまう。

13 : 名前: 2017/11/04 (Saturday) 07:01:17 4873

びたみんさん、「必滅のぼくらは」って言い方かっこいいですね! いつかどこかで使いたいな。

不滅のあなたへは、1巻は何に注目して読めばいいのか分からなかった。確か登場人物2人だけで、ストーリーがどんなのかもよく見えてこないから。けれど、2巻からどんどん話が進んで面白かった。聲の形でもあった、読者を悲しみのどん底に叩き落す展開が、苦しいんだけど、内心待ち望んでいたものだった。あと、ヒューマニタスを思い出した。必死に生きようとするキャラクターの姿から。

14 : 名前: @realDonaldTrump 2017/11/04 (Saturday) 14:24:55 4909

マーチ編は、迷信じみた儀式のために少女が生贄にされると思いきや、伝説のオニグマは実在。結果的に、オニグマ信仰を伝統とした「古い」ニナンナの地には平穏のまま、進歩したヤノメ国はフシの怒りを買い、オニグマに化けた彼に蹂躙される。オニグマ伝説とフシを軸に、虚実は混濁し、未開と文明も二項対立も崩れる。フシが生き死にを繰り返すことで生死の境は曖昧になり、彼の記憶によって、他の人々の生死すらも絶対ではなくなる。「不滅のあなた」という語はフシばかりでなく、登場する人々、そして読者までも包含するのかもしれない

15 : 名前: @realDonaldTrump 2017/11/04 (Saturday) 14:38:18 4910

メアリ・シェリー『フランケンシュタイン』で読み解ける部分がある気もする。何者かによって作られた人ならざる化物が放浪し、自我を獲得するっていう点もそうだし、どちらも女性作家のもので、それがアピールされないっていう共通点も興味深い。フランケンシュタインの怪物が名前も持たず、醜さから迫害され、それゆえに復讐心に芽生えるのと対照的に、フシは名前を与えられ、コピーした少年の美貌から多くの者に愛されているのも面白い。やっぱり外見って大事やな(短絡)

16 : 名前: @realDonaldTrump 2017/11/04 (Saturday) 14:40:04 4911

フシの誕生は超自然的なものっぽいので、だいぶ限界があるかもしれないけどね

17 : 名前: ホリィ・セン 2017/11/05 (Sunday) 13:01:13 4946

大今良時の万物創成記。一種の習作なんじゃないかなとも思う。人類史や聖典や神話において必然性は事後的に構築されるもんだと思うし、これぐらい物語物語してない方がこのテーマには合ってると思うよ。聲の形は逆にご都合主義すぎたことが批判されてもいたわけだしさ。

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