にいちゃん

はらだ先生の作品に特徴的な精緻な心理描写と人間関係の描写は健在
非現実的な部分は多少有れど御都合主義によってメインキャラ3人の人生が好転するといった展開は皆無
「普通」から懸絶した3人が懊悩を繰り返しながら生き、最終的に「普通」になることができず、最終的に誰にも救われることがなくなってしまったという筋は好き

安直なリバーシブルがオリジナルBLでも二次創作でも横行する中、物語の中でしっかりとセックスでの役割に意味があることへの喜びを感じた。はらださんはとても良いが、はらださんを越えるBLエロ界のストーリーテラーを待ちたい。

高校時代からホモセックスしたりその予兆はあったけど、大学時代になってゆいとまいこの2人が同性愛者の立場を堅持してマイノリティを極めていく過程は好き。

話はそこそこ面白いけど、今回もはらだっぽいなぁって感想になってしまう。ホントに話が面白くてエロもいい新しい作家を切望。このコメント欄読んだ腐女子諸君にはぜひ漫トロに入ってBL漫画を布教してほしい。

今年のはらだ枠

男子諸君にとっても読み易いと思われる
BLに興味があるけど敷居が高くて読んでいないという男子にお薦めしたい作品の一つ

受けも攻めも色っぽくて良かった。特に目つきと肌の質感の描き方が好き。